身体を温めると、なぜいいのでしょう?
実は人間は、その起源が熱帯のアフリカ大陸であったように、もともと暖かい場所で快適に暮らせるような構造になっています。
ところが、環境順応性に富んだ生物であることと、また、さまざまな道具(衣類、火など)を発明・工夫してきたことによって、今では熱帯から寒帯まで、地球上のあらゆる場所で生活するようになりました。
しかし動物としての見地からみると、熱帯にはなかった「冷え」が、人間の身体にさまざまな悪影響を及ぼす元になっているのです。
冷えは、万病の元(もと)」と言われるように、身体を
「冷え」させることは、こんな事にもつながっています。
・季節の変わり目に風邪をひきやすい
・トイレが近く、熟睡できない
・肩こり、頭痛、腰痛
・人より疲れやすい
・手足が冷たい
・のぼせやすい
・足がむくみやすい
・太りすぎ、やせすぎ
つまり「冷え」は、血液の循環が悪く、新陳代謝が充分に行われないために起きる、熱量不足の症状なのです。
特に女性は、皮下脂肪が男性に比べて多く、寒さに強そうなのですが、脂肪は熱を通しにくく、一度冷えてしまうと温まりにくいのです。
さらに、心臓のポンプの力が弱いこと、血流の多い筋肉が少ないことが原因で冷え性につながります。
どこを温めるのが「冷え」に効果的でしょう?
ポイントは5つ。
1.二の腕(力こぶの反対側)
2.おなか
3.太もも前面
4.おしり
5.足元
【おなか】
大事な内臓がつまっているおなかは、冷やすと下痢になったり、腹痛の原因になったり。冷えの影響が最も直接的に、深刻に現れる部位です。
【太もも、おしり】
背中下部からおしり、そして太ももにかけてつながっているのは、腸腰筋(ちょうようきん)という人間の体の中で最も大きな筋肉群です。ここを温めることは、筋肉の働きを活発にし、血行の促進に役立ちます。
【二の腕】
この部分にも太い筋肉があります。腕の筋肉を鍛えたり、温めたりすることは、東洋医学では「血液を造る効果がある」とされています。
湯たんぽは、寝るときに足元を温めるだけに使うものではありません。健康増進のために、日常生活の中で、腰の後ろにあてたり(おしり)、ひざの上に置いたり、さまざまに使ってみましょう。
【足元】
眠るときの最も一般的な使い方が足元に湯たんぽ。
なぜ足元なのでしょうか。
足の指先は心臓から最も遠く、血液の折り返し地点。
心臓から送り出された暖かい血液は、足元まで来ると30度近くまで下がっています。
足が冷たいはずです。
そして、この戻ってきた冷たい血液を再度温めるために心臓は懸命に働きます。
寝てはいられないのです。
逆に、温められた血液が戻ってきたとしたら、どうでしょうか。
脳はゆっくり休め、という指示を出してくれるのです。
このことは、例えば、赤ん坊や幼児が眠りに付くとき、
手足が暖かくなる、という経験をされたお母さんならお分かりになるでしょう。
【ダイエット】
運動をするとエネルギーを消費し、体温が上がりますね。
逆に、体温を上げると、運動をしているのと同じようなエネルギー代謝ができます。
お風呂でも、長時間半身浴をして冷えた下半身を温めて体温を上げると、運動時と同じように血流が活発になり、体の隅々まで栄養がいきわたり、また体の隅々から老廃物を回収することができます。
「身体を温める」という目的のために、さまざまな器具や用具があります。
しかし、熱容量という点で、実は湯たんぽは抜群の性能を誇っているのです。(熱容量とは、物体の温度を一度上昇させるのに必要な熱量のこと。熱容量の単位の1kcalとは、1ccの水を1℃上げるための熱量です)
例えば、石油ファンヒーターで3000kcal前後、電気毛布では13kcalしかありませんが、なんと湯たんぽでは13万kcalもの熱量を発揮します。(100度のお湯で使い始め、湯たんぽの冷えるまでの間)
つまり、「お湯で身体を温める」という湯たんぽは、環境にやさしいだけでなく、非常に効率
的で経済的な道具なのです。
※ 電子レンジで温める式の湯(ほんとは‘湯’たんぽではありませんが)
た
んぽは、熱容量ははるかに低く、湯たんぽ並みの効果を期待するには、頻繁に取り替える必要があります。
不思議に思われるかもしれないけど、7月になってから結構、湯たんぽのご注文がある。女性や冷え性の方が買われるようで、この季節、冷房の入っているオフィスや意外に冷える朝晩に、
足元を温めたり、腰やおなかに当てて冷えを防止する目的があるみたい。足湯が気持ち良いように、湯たんぽの上に足を乗せていると、癒される感じ。もちろん湯たんぽに入れるお湯の温度は、低めの50度くらいがお勧め。
「私は暑がりで汗かき」という方でも、手や足は冷たくありませんか。もしそうなら、あなたは立派な「冷え性」。
自覚症状のない冷え性は、「私は冷え症」と感じている方よりも、深刻かもしれません。
現代生活は冷房をはじめ、冷たい飲み物、一年中あるアイスクリームなど、冷たい、も
しくは冷やしたものにあふれています。当たり前のようになってしまっているこれらの「冷たいもの」は、ほんの50年前にはなかった、もしくは珍しかったものです。自然と体の調和を目的にしているヨガでは、身体を冷やす冷たいものを禁じていますが、現代人は「冷たいということ」に慣れすぎ、感覚まで鈍磨してしまっています。
常に冷たい状況に慣れた身体は、活発に身体が動く、動物として正常である「身体が暖かい」という感覚を忘れてしまっているのです。
脂肪の役割は何でしょうか。
動物のエネルギーの貯蔵庫であるとともに、寒さを防ぐ防寒具でもあります。
つまり、身体が冷えれば冷えるほど、寒ければ寒いほど、身体は脂肪を溜め込んでいきます。運動で熱を発散すると、脂肪が燃えていくように、熱効率のいい湯たんぽで身体を温め、余分な脂肪を溜め込まない体質を目指しましょう。そして、身体を温めることで新陳代謝を上げ、結果的に脂肪を燃やすことは、単にダイエットという目的のためだけでなく、バランスの取れた健康な身体作りに役立ちます。
「寝る少し前に、湯たんぽを布団の中ほどに入れ、まず腰の辺りを温め、布団に入ってから足元に移動させる」これが、睡眠のための最も効果的な湯たんぽの使い方。
暖かさか長時間持続する湯たんぽなら、経済性も抜群です。では、なぜ温めると熟睡できるのでしょうか?
お母さんが、よく幼児の手足を触って「暖かくなってきたから、眠たいんだわ」と言います。幼児にかかわらず、大人でも眠くなると、まず体内の温度が上がり、温められた血液が末端の手足に流れ、体外に熱を放出します。
逆に手足が冷たい人は、この循環がうまくいっていないのです。つまり体内、特に脳に熱がたまったまま(充血)で冷やされず、脳は自分が働いている状態と勘違いして、眠らないのです。
自宅やオフィスでは湯たんぽを使えても、外出時に湯たんぽを持ち歩くには度胸がいります。
ここで役立つのは「カイロ」。
温める部分は湯たんぽと同じ「おなか、おしり、ふともも、二の腕」
貼るタイプは簡便なのですが、貼った部分しか温まりません。また、使い捨てカイロは熱容量が小さく、加熱効果が弱い上、使用後はゴミを出すことになります。ここは昔ながらのオイルを使う「着火式カイロ」がお勧め
。なんと
、温める力は使い捨ての10倍以上。
火を使うものではないので(化学変化を起こさせるために、最初に火が必要なだけで、火がカイロのなかで燃えているわけではありません)安全、またゴミも出さず、経済性も使い捨ての10
倍以上。最長、24時間暖かさが持続という性能も、特筆ものです。
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