「冷えは万病の元」ともいうように、身体を冷やして良いことといえば、少ないですね。
いつも手足が冷たい。こんな方は結構いらっしゃいます。特に女性に多い、これらの症状の原因は何でしょうか。
冬の寒い日に長時間外にいれば、当然体は冷え、とりわけ手と足先はとても冷たくなっているでしょう。
私たちの体は、寒冷刺激を受けると、手足などの末端の血管が収縮します。体内の温度を保つため、血流を体幹部(胸、腹部)に集中させ、大事な内臓を守ります。
しかし冷えきった体を屋内で温めれば、当然血流は再開し手も足先も温かくなるでしょう。ところが、現代人の多くは、このシステムがうまくいっておらず、冷えが充分に回復できていない傾向にあるようです。
加えて冬だけでなく、夏、冷房の聞いた室内で長時間いると、
ひどい時には手足がしびれる、なんて状態になることもあります。単に「冷え」とかたずけてしまいがちですが、身体が冷えることは、こんな結果にもつながっています。
「季節の変わり目に風邪をひきやすい」
「トイレが近く、熟睡できない」
「肩こり、頭痛、腰痛、生理不順」
「すぐ疲れる」
「のぼせやすい」
「足がむくみやすい」
「太りすぎ、やせすぎ」
つまり「冷え」の正体とは、「血液の循環が悪く、新陳代謝が充分に行われないために起きる、熱量不足の状態」なのです。そこで、体の中から熱量を補えないなら、入浴や湯たんぽで熱量を足してやるのも一手。とはいえ、入浴しながら仕事という恵まれた環境の方は少ないだろうから、冷え性の方は、【ハンディでどこででも使える湯たんぽ】を活用してみてください。
子供は大人よりよくのどが渇きます。新陳代謝が旺盛ということも理由の一つですが、体の容積と体表面積の関係も大きく関わっています。身体の小さな子供は大人より、身体の大きさに比べて放熱量が大きいため、寒さに弱く、また奪われる気化熱でのどが渇くのです。例えば、北極クマはクマの中で最も大きく寒さに強く、熱帯に住むマレークマは、最も小柄というのもそのせいです。
身長 | 体内の熱生産量 (身長の3乗) | 放熱量 (身長の2乗) | |
子供 1.1m(小学1年生) | 1.33 | 1.21 | 90%を放熱 |
大人 1.6m | 4.09 | 2.56 | 62%を放熱 |
人肌の穏やかなぬくもりの湯たんぽは、大人にはもちろん、子供にも特に優しいのです。